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2024-02-08 07:42:00
嚙み合わせの調整
施術をしていて嚙み合わせを調整することも多いのですが、インプラント治療をして悪化している方が増えています。
長尾周閣歯科医師のFBから
なぜ他医院で入れたインプラントは外せないのか
最近ではインプラント治療を行う歯医者も増えましたね。それに伴いインプラントに関係するトラブルも増えています。誤った位置や角度で入れられたインプラントだったり、矯正治療で邪魔になるインプラントを除去したいということも見受けられます。
しかしながら、インプラントに関してはインプラント治療を行った歯医者以外では、基本的に触ってもくれません。「インプラントに関してはインプラントを行った歯医者で対応してもらってください」とか、「インプラントを入れた歯医者で除去してもらってください」と言われてしまいます。ちなみにウチも基本的にそういう対応です。
というのもインプラントに関しては、訴訟になるリスクがあるために、歯医者としては触りたくないのです。下手にインプラントを触ってしまうと、「そちらの歯医者でインプラントを触ったためにおかしくなった」と言われ、補償の対象外にされてしまうのです。こっちに責任を転嫁されても困るから、他の歯医者で入れたインプラントは触らないということになります。
でも患者からすれば、トラブルになった歯医者には行きたくないものだし、どうせ除去するのなら、その保証を求めないなら他の歯医者で除去しても良いって思うでしょう。でもこれも問題があるのです。
インプラントと一口に言っても、そのメーカーや種類は実に多様で、僕がインプラントを導入した10年前でさえ、インプラントメーカーは500社以上で2000種類以上のインプラントがあると言われていました。今ならもっと多いでしょう。
インプラントを除去するやり方は、インプラントの上部構造を外し、インプラントドライバーをインプラントに嵌めて、埋入する方向と逆方向にひねるだけ。インプラントは基本的にネジなので、逆に回せば取れます。そういうわけで、除去は実は非常に簡単です。
にも関わらず、他の歯医者でインプラント除去を嫌がるのは、インプラントメーカーごとにすべてインプラントドライバーの形状が違うから。そして基本的に一軒の歯科医院には1~2種類のインプラントしか置いていないのが普通です。そしてインプラントの種類が非常にたくさんあってそれらすべてでインプラントドライバーの互換性が無いのだとすると、歯医者としては自分で入れたインプラント以外は、外したくても外せないのです。
そりゃもちろん、インプラント周囲の骨を削って力業で取ることもできると言えばできます。でもそんなことをすると、インプラント周囲組織のダメージが大きくなってしまうので、そんなことはやりたくありません。だから結局、インプラントを除去するのもインプラントを入れた歯医者でしかできないのです。
「後悔先に立たず」
慎重に信頼できる医院を探して治療して欲しいと思います。
慎重に信頼できる医院を探して治療して欲しいと思います。
